なんだべ村

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  • 「生きる」をテーマに、不便でも楽しめる村。

    体験型農家民宿として多くの人に愛されてきた「なんだべ村」は、設立当初から「生きる」をテーマに、未就学児からご年配の方々に対して、「里山での生活」や「安心安全な農業」の話を伝えています。東日本大震災以降は、「福島の農村の今」も発信するべく、活動を行っていました。

    今では、近所の子どもたちをはじめ、他府県の学生や企業、地域の友人・知人など、いろんな世代のお客様と交流することができています。

    その中で、足を運んでくださった人たちから、自然に対する想いを聞いたり、新たな発見があったりすると、いつも本当にワクワクしていますとのこと。

     

    • なんだべ村の未来は、今まで出逢ったあなたとこれから出逢うあなたとつくる。

    最初は、私の思いや考えを伝えることが目的で始めた里山体験でしたが、気がつくとたくさんの仲間ができ、その人たちのために「こんな体験なら一緒に遊べそうだな」「こんな体験をしたら一緒に勉強できるな」と自分の思いを伝えることよりも、みんなと成長していきたいという気持ちが強くなっていました。

    「私はなんだべ村で、これまで何百人という人たちに出逢い、本当に数え切れないほどの幸せをもらってきたのです。うれしいことに、なんだべ村に初めて来た人たち同士がここで友達になって、2回目は一緒に来てくれたりもします、みんなで「ただいまー!」と。そのように、なんだべ村の未来は、今まで出逢ったあなたとこれから出逢うあなたとでつくっていきます。」と石井さん

     

                             ~「なんだべ村」10年の軌跡 ~

    平成10年、減農薬で健全な米・野菜を育てたいという思いから、害虫駆除や病気の予防、田畑の土壌改良、活力となる木搾液をとるため、近所の方に炭焼を習い始めました。

    足掛け5年、平成15年には炭焼と環境の結びつきにも興味を持ち、「郡山逢瀬川ふれあい通り」と「地球村」の方々から自然の怖さや自然のサイクルなどについて教えていただきました。

    その後、我が家が郡山逢瀬川ふれあい通りさんと石巻の「NPO法人ひたかみ水の里」さんとの交流の場になり、ここで農家民宿の許可を取って、体験に来た

    方とゆったり交流できればと、当時の「逢瀬田舎体験交流協議会」のみんなで考えるようになり、平成18年12月27日付で、「農家民宿 やまちゅう」をオープンしました。

    それからというもの、平成20年夏の夜、ひたかみ水の里の代表である荒井さんと、「郡山 川塾」のリバーマスター指導者である相楽さんと横須賀さん、私の4人で民宿と村でのフィールドワークを面白い名前にしたいと露天風呂で話していました。

    そこで、当時体験に来ていた子が、米粉を水で溶いたものを石釜で焼き、味噌やジャムをつけて食べる米粉せんべいを「なんだべ焼き」と名付けてくれたことを思い出し、「”なんだべ村”にしたらいいんでね!」と大人たちが裸で大盛り上がりしました。

    その秋に、ここでは「なんだべ?」とわからないことを気軽に聞いたり、「なんだべ?」と興味を持ってほしいという意味も込めて、施設名を「なんだべ村」に改名したのでした。

    今では、県内外を問わず多くの方が来てくださることで、自分では気づけなかった郡山の魅力を知り、周りにいろんなアイディアもいただき支えられながら、なんだべ村を育てています。

    そして今、なんだべ村が生まれて、10年の時が過ぎようとしています…。