【学んで遊べ!】逢瀬町農村スタディツアー開催レポート【逢瀬いなか体験交流協議会】

こんにちは!逢瀬いなか体験交流協議会コーディネーターの中潟です!

2025年2月17日から21日にかけて、福島県逢瀬町で「逢瀬町農村スタディツアー」が開催されました。主催は逢瀬いなか体験交流協議会。このツアーは、ただの観光ではなく、地域の課題を知り、農作業を体験しながら地元住民とのつながりを築くことを目的としています。今回は大学生や企業人が参加し、農村のリアルな日常に触れました。

ツアーの目的と特色

「楽しいだけのツアー」ではなく、地域の困りごとを知り、実際に手を動かしながら農村の営みを学ぶことが狙いです。都市部の人々にとって、農作業や地域のコミュニティのあり方を肌で感じる貴重な機会となりました。

今回の参加者は首都圏大学生6名、都内企業人4名(うち3名は入れ替わり)でした!

プログラム概要

1日目:出会いと地域を知る

1日目:「出会いと地域を知る」

ツアーのスタートはやっぱり「なんだべ村」です!

地元住民と参加者が交流し、地域の文化やツアーの趣旨を理解する時間が設けられました!

ご飯を食べるために薪割りから始まりました!

夕食は、地元の食材を使ったお料理を参加者のみんなとつくりました!

まずは、みんなで餅つきをして、一緒に作った料理を囲みながらの食事!
最初は緊張していた参加者も、料理を通して自然と打ち解け、会話が弾みました!
逢瀬の空気がそうさせたんだね!

2日目~4日目:農作業体験

各日、異なる農家で作業を行いました。

2日目:「アスパラ牛の里」で牛の世話とアスパラ畑の管理

2日目:「アスパラ牛の里」で牛の世話とアスパラ畑の管理、柳田産業で職場見学

2日目からは実際に農家さんのお手伝いがスタートです!
この日は宿泊しているゲストハウスから徒歩30秒の早尾さんのお宅で牛の餌やりとアスパラの管理をしました!

餌やりは一頭一頭バラバラで管理が大変だなと!
アスパラは水分が必要とのことで雪を大量にハウスの中に入れました!

午後からは逢瀬町を代表する企業(株)柳田産業さんの施設見学をしました!
最先端のリサイクル技術を社長自らご説明くださいました!
ありがとうございます!!

その後牛の出荷をお手伝いしてこの日はおしまいです!

3日目:「まかちゃんち」で雪かきと林の整理

まかちゃんちは農家民宿もやっている農家さんです!
お家の裏に広大な林が!!
そこの整理をしたいとのこと!
しかしそこまでに行くのに雪がかかってて辿り着けない!!

午前中は雪かき、午後から林の整理を行いました!

夜はみんなでカレーを作っていただきましたー!

4日目:「柳田さん家」で薪の片付けと商品発送準備

「てっちゃん」と大人の夢を見てみよう!古民家再生お手伝い!

この日はてっちゃんこと柳田哲さんが案内してくれました!
てっちゃんはレスキュー隊をご退陣されてから命を自身で守る会社セイフティ・ライザー(株)を設立され様々商品を販売しています!

そんなてっちゃんを語るうえで避けて通れないのは「大人の夢を教えてくれる」です!なんとてっちゃんには2ndだけでなく3rd houseまで作り上げているのです!!
今回は作り中の3rd houseの見学と整理のお手伝いをして、夢の2nd houseに招待してもらいました!

ちょっと楽しすぎました!
お仕事しなきゃ!と、てっちゃんの開発した商品のシール貼りをさせていただきました!

かっこいい!!

いずれの作業も、単に労働として行うのではなく、「消費者の顔を思い浮かべながら」「地域に必要な仕事として」取り組む意識が求められました。参加者は、農業がどれほどの労力を要するかを実感し、同時に農家の方々の工夫や知恵に感銘を受けていました。

そして、作業と同じくらい大切だったのが 食事 の時間。
朝ごはん は、毎朝「出張お母ちゃん」として地元のお母さんたちがゲストハウスに来て、温かい手料理を振る舞ってくれました。「寒い中で食べる温かい味噌汁がこんなに染みるなんて…」と感動する参加者も。


昼ごはん は、地元のお弁当屋さんが作るボリューム満点のお弁当。体を動かした後だからこそ、その美味しさが一層引き立ちます。


夜ごはん は、みんなで協力して作るスタイル。お好み焼き、カレー、焼肉など、地元の食材を活かしたメニューに、自然と笑顔がこぼれました。

5日目:振り返りとお別れ

「お別れ!またね!」お別れ会と再会の約束で大団円!

最終日であるこの日は朝ご飯の時間に協議会のみんなに集まってもらってお別れ会をしました!

参加者はもちろん受入側から一言ずつの感想戦を行いました。

学生のみんなのお話がとても嬉しかったです!想定以上に素敵な会になりました!

詳しいのは後ほどまとめます!

とにかくみんな豪雪のなか無事に健康で体験を終了してくれてありがとう!!

また会いましょう!

参加者の心に残った一言’s

・「缶もうちの大事な資源だから置いて行って」柳田さん

・「何事も挑戦してみる、努力をしてから自分に向いているかを知る」

・「農業は周りを見ながら」てっちゃん

・「料理は片付けながら」ようこさん

・「愛情を持ってやることが大切」

・出荷される牛を励ましていた石井さん

・「ありがとう」逢瀬のみんな

参加者の声– 心に残った学びと感動

「今回ほど地元への貢献を意識した訪問は初めて。寒さを吹き飛ばす人の温かさが印象的だった。」

「普段は首都圏で生活しているが、地域の助け合いの文化に刺激を受けた。」

「70代のご夫婦が一つのアスパラ畑を管理している現実を知り、農業の大変さを実感した。」

「外国語学部なので海外ばかり注目していたが、日本の農村の魅力に気づかされた。」

「普段食べているものの背景を知り、消費者としての意識が変わった。」

「食べるという行為は、ただ消費することではなく、多くの人の労働の上に成り立っていることを痛感した。朝ごはんを作ってくれるお母さんたち、昼ごはんを届けてくれるお弁当屋さん、夜ごはんの食材を育てた農家の方々。普段は気に留めないことが、ここでは当たり前に感じられた。」

「ただ作業をするのではなく、その向こうにいる消費者のことを想像する大切さを学んだ。農家の方々は、単に作物を育てるだけでなく、すべての工程に意味を持たせている。その姿勢に感動した。」

「おとうちゃんおかあちゃんは逢瀬に詳しく、誇りを持っている」

「都会では仕事を効率よくこなすことばかり考えていたが、ここでは『効率』よりも『心』を込めて作業することの大切さを実感した。」

「薪割りをしていたとき、農家さんが『片付けながら作業する』『常に次のことを考える』と言っていた。その言葉の意味が最初はピンとこなかったが、実際にやってみると、いかに効率的で丁寧な作業が求められるかを理解した。」

「普段何気なく食べている野菜やお肉が、これほどの労力をかけて作られているとは思わなかった。70代のご夫婦がアスパラ畑を守り続けている現実を知り、尊敬の念が生まれた。」

「最後に地域の方と自然にハグを交わしていたことに驚いた。数日前までは初対面だったのに、こんなに心が通じ合えるとは思わなかった。」

まとめ

逢瀬町農村スタディツアーは、観光とは異なる「体験」と「学び」の場でした。参加者は地域の方々との交流を通じて、農業の現場を理解し、都市生活とは異なる価値観に触れることができました。興味がある方は、ぜひ次回の開催情報をチェックしてください!